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まず、ここで言う「日系語」とは。
便宜上ここでは日本からの移住者・その子弟を「日系人」、 そして彼らが使う独特の日本語を「日系語」と言うことにします。 「日系語」とは、スペイン語の単語が混ざった日本語、 また現在日本で使われている日本語として不自然なものを指します。 日系語を聞いて意味がわからなかったりすることも多々ありますが、 結構面白いものなので、いくつかの例をご紹介します。 |
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ある日、生徒から「先生、犬持ってる?」と聞かれました。
犬を飼っているか、ということを聞きたいんだとはわかりますけど・・・。 スペイン語の動詞「tener」=「持つ・所有している」から、 日系の方も「tener=持つ」と訳していらっしゃいます。 スペイン語では「飼う」もtenerで表現することから、 「先生、犬持ってる?」というような誤用になってしまうようです。 (よく現地の先生もうっかり使ってますが・・・。) |
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道端で知り合いに声をかけられ
「こんにちは!どうですか?」 と挨拶されたら、なんと答えますか? わたしは最初、「なんのこと?」と思い、戸惑ってしまいました。 よく、こちらの人が挨拶で、 ”Hola! Como esta?” (こんにちは。お元気ですか?) と言っていますが、スペイン語の「como」=「どう・どうやって」 という訳から「どうですか?」という表現になるようです。 いまのところ「どうですか?」と言われるたびに違和感を感じながらも 「はい、おかげさまで・・・。」と返してます。 |
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なぜか、お手洗いのことを「便所」と言う生徒達。
「便所じゃなくて、お手洗い!」と何回言っても直らない。なぜ?? 可愛い顔をした女の子も、 「先生!便所行ってきます!」 (「・・・・。」) 他の現地の先生に相談すると 「お手洗いって、手を洗うところでしょ。(←違うって!) だから便所でいいと思うけど。」とのこと。 「お手洗い」または「トイレ」が定着する日は遠い・・・。 |
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授業中、6歳の生徒に
「ノートを開けてください。」 と指示したのですが、「ノート」が分からなかったらしく、もじもじし ていたので、その子の傍に行って 「これはノートって言うのよ。」 と言ったところ、 「あー、これ。帳面ね。」 確かにノートのことは「帳面」と言うし、祖母もそう言っていたけれど、 でも6歳児から聞くとは思いませんでした。 おじいちゃん・おばあちゃんから日本語を習っている子ども達はほとんど「帳面」 と言っています。 しかし、「ノート」という単語は、日本語学園で使う頻度が高いので、 自然と直っていくようです。 |
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「先生、ブエノスに行くときはdocumento(ドクメント:身分証明書)
を持って行かないと憲兵につかまるよ。注意しなさい。」
こちらに来たばかりのころ、日系のお年寄りがこう教えて下さいました。
はじめのうちは訳がわからず、いろいろと想像して「なんてコワイところだ。」 なんて怯えていたのですが、どうやら「憲兵」というのはgendarmeria (ヘンダルメリア)と呼ばれる国境警備隊のことらしいです。 ヘンダルメリアは国境や州境にいて、密入国者や麻薬などの取り締まり をしています。バスでミシオネス州からブエノス・アイレスへ行くときなどは、 ヘンダルメリアがバスを止めて乗客の身分証明書の確認をします。 それで、この確認のときに身分を証明するものを持っていないと、いろいろと 面倒なことになるようです。だから、親切に教えてくださったと いうわけなんですね。 しかし「憲兵」とは・・・。びっくりしました。 |
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4月14日土曜日。
子どもたちと会話練習をしていて、 「好きな食べ物は何ですか?」 という質問をしたところ、「カレンコ!」と答えた生徒が2名。 「かりんとう?」と聞いても違うと言うし、「カレー粉?」と聞いても首を振る。 どんなものかと聞いたところ、「野菜。緑。すっぱい。醤油をかけて食べる」ものらしい。 「カレンコって何??」 と頭を抱えながら職員室へ。 他の先生がたと一緒に考えていると、北海道出身のある先生が、 「オカレンコンのことじゃない!?」 なるほど!まだ6歳だから「オカレンコン」が「カレンコ」になっちゃったんだ。 でも、オカレンコンって・・・? ここでは「オクラ」のことを「オカレンコン」と呼ぶらしい。 他の生徒に聞くと、「オクラ」が何かわからなくても「オカレンコン」というと すんなり通じる。(でもスペイン語で何というかは誰も知らなかった。) ちなみにオクラは英語「okra」で、和名は「陸蓮根」だそうです。 そっか・・・。だから「野菜。緑。すっぱい。醤油をかけて食べる。」と言ったんだね。 確かに酢醤油をかけるよオクラには。 |
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ある先生のお宅で食事会をしていたときのこと。
北海道出身のある先生が、数年前北海道に帰ったときのことを話してくれた。 「北海道はホントに寒くてねー。campera(カンペーラ:防寒着)と バーバリーを着なきゃ外にも出られなかったよ。」 またもや分からない言葉に遭遇。 わたしだけかなと思いきや、その場にいるほぼ全員が分からないらしい。 「バーバリーって何ですか?スペイン語?」 「いや、日本語。えーっと、何て言ったっけ・・・。あ、コートのこと! バーバリーってmarca(マルカ:ブランド。メーカー。)あるでしょ。 そのバーバリーだよ。」 「そのバーバリーだよ。」って・・・。何故「バーバリー」? その先生によると、中学生の頃(約30年前)、全員がBurberryのコートを着ており、 そのころからコートとは言わず「バーバリー」と呼んでいたらしい。 それは北海道限定なのか、それともその時代の人はみんなそう言っていたのか。 大阪、神奈川出身の同じくらいの年の先生は聞いたことがないらしいので、 やはり北海道だけ? うーん、不思議だ。 |
●ハルディン・アメリカ移住史
●「アルトパラナ」の由来
●日系語
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